獺祭の蔵に来客があった。パトリック・エリスさんはカナダで獺祭を卸す卸業者だという。パトリックさんは20年前から獺祭を仕入れる取引先で、一宏が営業にまわり開拓した一人。獺祭の海外販路の開拓は、ほぼすべてが一宏に任されていた。入社して2年目には一人でニューヨーにわたり日本食レストランに一件一件売り込んでまわった。そんな地道な営業も甲斐もあって輸出額は79億円に。日本酒メーカーではトップだという。獺祭の海外戦略は新たなステージへ。2月に大雪のニューヨークにやってきた一宏。目指したのは世界戦略の要となる場所だった。
