先週金曜日に行われた所信表明演説。石破総理は10月の衆院選で与党が過半数割れし少数与党となったことを受け、野党との協調を目指す姿勢を繰り返した。そして石破総理は敬愛する石橋湛山の言葉を引用した。1956年に総理に就任した石橋湛山は対米一辺倒ではない自主外交や政界の不正を厳しく取り締まる綱紀粛正、派閥解消などを主張した。政治とカネの問題が次々と明らかになる今、石橋湛山を再評価する動きが広がっており、去年研究会が超党派で発足。石破総理も入会している。しかし約32分間の石破総理の施政方針演説では外交安全保障などについて時間をかけて説明する一方で、経済対策については5分程度。政治改革については少し触れた程度となった。石破総理の演説内容に野党からは厳しい指摘が相次いでいる。