中国南部にある広西チワン族自治区玉林市で人々が食べているのは犬。調理するのは食べるために飼育された犬。中国では古くから夏至の日に犬の肉を食べると体にいいと言われていて、玉林では毎年、夏至の日に犬肉祭りが開かれ、多くの人が犬の肉を楽しむ。犬肉祭りの1日だけで1万匹が食べられる。中国メディアによると、世界では年間2000万匹~3000万匹が食べられているが、うち1000万匹~1500万匹が中国で食べられているという。犬肉を巡っては韓国で1月、販売などを禁止する法律が成立したが、これについて中国の人はどう思っているのか。店員は「伝統文化なので中国では禁止にならない」、地元の人は「韓国人じゃないので関係ない」「イスラム教も豚を食べないなど地域ごとの習慣がある」と語った。反対する声もあり、広東省深圳市では3月から犬肉の販売を禁止した。中国政府も特に国外からの視線に敏感になっているようで、地元の警察が撮影を妨害してきた。伝統文化か動物虐待か、犬肉文化が根づく中国もその狭間で揺れ動いている。