岡山県にある玉野市立荘内中学校。昭和29年から見直されていない校則。かつての校則は「中学生らしい清潔感のある髪型とする」の一文があった。ツーブロック、お団子、ハーフアップなどの髪型も禁止されていた。こうした校則に生徒が疑問をもち学校に直談判したところ、ことし3月に校則の権利が先生から生徒へ譲渡され撤廃となり、新たなルールが生徒たちによって作られた。住田義広校長は「不安がないといえばウソになる。今後どうなるかと考えた」と話し、生徒の主体性を信じることにしたという。ルールを任せたところ、靴下についてかつて「白色」と限定されていたものが「白色、黒色、紺色」となり、ルーズソックスも禁止となった。生徒の希望で自動販売機が設置され、売上の2割が学校に入るようにした。お金のトラブルが起きないよう、学校に持ってきていい金額は500円までというルールを設けた。この売上で掃除機を買うなどしているという。生徒総会では様々な議題について話し合われ、意見を生徒会がまとめる。総会から2週間後、各教室とカメラをつなぎ新ルールを発表する。こうしたルールは定期的に見直しているという。また、生徒たちのアイデアで地域の方との交流イベントを有志の生徒で開催することになったという。イベントには約2000人が来場した。景品のおもちゃやお菓子はクラウドファンディングで購入したという。また地域の飲食店と協力してブースも用意したという。自ら考えて行動する機会が増えたといい、この変化のきっかけは2年前に校長先生に意見を言える制度ができたことだったという。先生方は生徒を管理するスタンスから応援するスタンスに変わったという。