校則の見直しに生徒の参加を徹底するため新たな取り組みを始めた学校を取材。玉野市立荘内中学校では行き過ぎた校則が各地で問題になった2年前、一部の校則の見直しから始めた。今年3月には校則を決める権限自体を校長から生徒会に手渡す譲渡式も行われた。一方こうした取り組みには不安や葛藤を抱えている教員もいるという。4月からは全校生徒が校則について議論する機会が定期的に設けられている。生徒たちからは「自分たちで決めたんだから責任を持って守ろうという気持ちになる」という声が聞かれた。校長は「子どもたちが自分たちで考えて提案してくることを大事にしたい。社会の中で生きていく時に、当たり前だと思っていたことをもう一回考えて動いていける大人になってくれるんじゃないか」と語る。