2000年7月に神戸市立王子動物園に2頭のパンダが来日。阪神・淡路大震災からの復興を願い名付けられた「興興」と21世紀の幕開けを意味する「旦旦」で、当時の神戸市長は復興に励む市民を励ましたいと、市の要請で来日した。7月26日に2日後の一般公開を前に震災遺児など約2100人を招待した。また阪急神戸線「王子公園駅」前の壊れたままだった広場をパンダ広場に変えた。2011年の東日本大震災の際は、震災の1か月前の2月に来日していた「リーリー」「シンシン」の2頭が、震災で休園していた上野動物園が再開した4月1日に初めて一般公開され、約3000人が開演前から列を作った。初日は被災者1688人が来園、被災者は無料で入園できた。興梠一郎は、パンダは政治に翻弄されていると話した。かつて中国はパンダを相手国に贈与していたが、1984年以降は保全を重視するということで貸与に変わり、日本で生まれたパンダを含めて所有権は中国にあるので貸与期間が終わると返還する必要がある。2024年8月時点で中国国外に貸し出されている数は17か国53頭で、ここ10年ほどは欧州・東南アジア・中東など多様化している。パンダ外交には2パターンあり、関係を発展拡大するためのパターンではインドネシアやカタール、関係改善のためのシグナルとしてはオーストラリア、アメリカなどがある。興梠一郎は、「一種の経済制裁に近い、民間で動揺が起きて間接的に政治を動かす手法、パンダもその一つでこちらが慌てれば慌てるほど効果がある、最終的には日本政府を動かしたい」と解説した。日本は中国側にパンダの継続飼育や別のパンダの貸し出しを働きかけているがこれまで中国側は応じていない。中国外務省の郭嘉昆報道官は、6月に日本にパンダを貸与するか聞かれた際には日本を含む世界中のパートナーと協力し交流を強化したいと前向きな発言だったが、現在同じ質問をしてみると中国側の主管部門に聞いて下さいと回答した。パンダがまた日本に貸与される可能性について駒澤大学の三船恵美教授は、関係改善を演出するシグナルとして再びパンダが来る可能性があるとした。神田外語大学の興梠一郎氏は、高市総理に対する圧力の一つ、いずれ関係を良くしたいと思うタイミングでパンダが貸与されるとした。
住所: 兵庫県神戸市灘区王子町1
