ヒマラヤ山脈のふもとにある中国・チベット自治区。自治区内のラサを中心に中国には約700万人のチベット族が暮らしている。チベット自治区では急速な発展が進められている。中国・王毅外相は「チベットの経済、社会、市民生活は天地をひっくり返すほどの歴史的な変化を遂げた」と述べた。自治区内では鉄道や高速道路のインフラ整備が急速に進み、習近平国家主席もたびたび視察に訪れている。チベット自治区の変化についてダライ・ラマ法王日本代表部事務所・アリヤ代表は「チベットの学校はすべて閉鎖して中国式の大きな寄宿学校をたくさんつくっている。その中でチベットは“遅れた民族”であると。現代的になりたいのであれば中国語を勉強して中国人になった方が良いと教育されている」と話した。中国政府はチベット自治区の同化政策を急速に進めているとされる。さらに今、自治区内に中国の中で最多を占める民族・漢族の移住が進んでいるという。