石川県で盛んに行われている伝統的な修理技法、金継ぎ。欠けたり割れたりした器を、漆などを使って接着をして金粉などで装飾をするもの。東京駅の目の前にある商業施設から、木材を組み合わせて作ったツリーを紹介。幹の部分は東京の木材、枝の部分は能登半島地震で被害を受けた家屋の柱などが使われていて、つなぎ目の光る部分は金継ぎに見立てている。東京と能登をつないで、復興の光が届くようにという思いが込められている。ツリーを作ったのは、能登にゆかりのあるアーティストや職人の皆さん。能登に光を当てたい、応援したいと、イルミネーションのテーマを金継ぎにして作った。金継ぎ作家・ナカムラクニオさんに話を聞く。ナカムラさんは「地元のものを地元の材料を使用し直したかった、直すことで人と人とをつなぎたい」などと話してくれた。ナカムラさんの作品とクリスマスツリーは今月25日まで展示されている。