琉球大学病院に密着。1月3日に撮影開始。病床数600、職員数2000人、2カ月前から段階的に運んでいるが引っ越し荷物の量がすごい。診療科は21もある。残っている患者は、転院が難しい患者など85人。全員明日、新病院に搬送するという。転院が難しい患者には重病の患者や新生児集中治療室の赤ちゃんなどがいた。
医師や看護師たちが集まって搬送の最終打ち合わせを行った。厨房では最後の夕食が調理され、入院患者らが食事した。夜9時、病室は消灯した。
1月4日、ICU集中治療室で治療中の患者らを救急車に乗せ、8.5キロ離れた新病院に運んだ。出発から15分後に1台目が到着。心配された車の渋滞はなかった。旧病院からは2個所の出発口から3分刻みのスケジュールで患者らを送り出した。搬送開始から5時間弱で、予定よりも早く、全員無事に運び終えた。
旧病院では患者がいなくなり、看護師たちが片付けを行った。分娩台は移転を機に新しいものに替わるという。37年勤めた調理師長は今回の移転で一線を退くという。病棟では看護師長が最後の見回りをした。
1月5日、新病院の厨房では新しい調理師長らが働いていた。臨床工学技士はプロテクターを紹介。カラフルなプロテクターは自身の体験から設置するようになったという。新病院の談話室には喉頭がんを患った患者らがいた。
入院中の子どもの家族が面会に訪れた。がんで入院している40歳の男性の病室を訪れた。男性は新婚生活が始まった矢先に病と戦うことになったという。男性は治るという奇跡を待っている。また、新しいICUの設計には医師たちの提案があった。
1月6日、新病院の外来診療がスタートした。