三菱UFJ信託銀行NY・横田裕矢が解説。横田さんのドル/円予想レンジは148.00円~149.50円。横田さんは「昨日は米国CPI(消費者物価指数)などの重要指標公表後、ドル円は148円台前半まで下落。アトランタ連銀・ボスティック総裁が11月の米国での利下げ見送りに言及し小幅な反発もみられている。本日公表の米国PPI(生産者物価指数)が予想より強まれば、再びドル高円安の動きが強まる展開を想定」などと述べた。注目ポイントは「日本の政治情勢と円相場」。今週、衆議院が解散した。横田さんは「先週の自民党総裁選で石破総裁が着任して以降、円相場は5%近く下落。日銀の利上げ容認派とみられていた新総裁が、就任早々利上げに対し慎重な姿勢に転じたことで、当面日銀はハト派姿勢を維持するとの見方が円売りを再燃させている。石破政権は金融政策の変更に対し慎重姿勢を維持すると思われ、円売り地合いは持続すると考える。新内閣発足時の支持率が過去の政権と比較して低いこともあり、現状の緩和スタイルを承継する姿勢を維持する。短期的には円売り圧力が強まると見込まれる。年内の重要日程を並べると。衆院選で自民党の結果が芳しくない場合、次の参院選で改めて国民の評価を受けることになる。米国大統領選など市場の混乱要因もある中、政権支持率浮上のためには市場寄りの立場を維持せざるを得ず、年内は緩和維持のスタンス堅持すると予想され、円売り地合いは継続しやすい。150円を超える円安水準では、上値の重さも意識されやすい展開を想定」などと述べた。