戦後80年となる今年。89歳の女性が80年以上大切に保管し続けたのは親戚の男性が写る1枚の写真。太平洋戦争末期の1944年に京都で撮影された写真。21歳の男性が軍への入隊が決まった時に撮られたもの。天皇の護衛や皇居の警護にあたる近衛兵。終戦後、女性は京都で男性と再会したが、皇居に落とされた焼夷弾を受け、顔や手の一部を失っていた。その後は疎遠になってしまったという。男性につながる手がかりを取材すると、男性の子どもが京都にいることが分かった。終戦から2年後に撮られた男性の写真。男性は入院し、3年余りの療養の間、失った耳や鼻などを治すため33回もの手術を受けた。男性は地元の畜産農業組合の職員として長年働き、病気のため56歳で亡くなった。
