山口県は全国でも有数の日本酒の産地。田布施町の県立田布施農高校の校舎裏には酒造蔵部があった。酒造りを学ぶため部員たちが年間300リットルほどを生産している。この日は原料の米を洗う洗米に取り組んだ。「純米吟醸 滄桑」は試験醸造の免許のため、一般への販売は禁止されている。旧熊毛郡は熊毛杜氏と呼ばれる多くの杜氏を排出した酒造りの中心地だった。昭和10年の新聞記事には熊毛杜氏の活躍シーズンなどと記されている。高い技術を持った熊毛杜氏たちが国内だけでなく朝鮮半島や中国大陸まで足を運び地域経済に大きく貢献していると伝えている。熊毛杜氏たちは江戸時代末から昭和にかけて酒造りの花形であり続けた。しかし昭和12年日中戦争が勃発。戦時統制経済で活動は衰退していった。熊毛杜氏の技術を後世に地元関係者の働きかけで戦後の昭和38年、学校に醸造家が設立された。全国でも3番目のことでコレが現在の部活動へと繋がっている。
酒が飲めない高校生はデータに基づく品質管理を徹底している。今年のコンセプトは辛口。酸度などを日々記録し先輩たちが残してきた過去のデータと比較しながら理想の味に近づけていく。酒造りの命とも言えるデータだが、この日は生徒たちが一部のデータを書き忘れる痛恨のミスがあり顧問の乗安義実教諭の指導にも熱が入った。厳しい酒造りの世界。作業は長引くこともある。3月中旬、原酒と酒粕を分ける作業が行なわれた。蔵には香りが漂う。体調管理のため休憩を挟みながら作業を行った。卒業を控えた3年生が後輩たちに最後のアドバイスを送った。秋から毎日続いた酒造りも最終盤。熊毛杜氏たちのDNAは着実に地域の若者たちへ受け継がれている。「試験醸造の免許は廃棄が原則なので私も飲ませてもらえなかったです」などと奥住山は話した。飲めないのは学校側も同じで分析したデータで味を判断しているという。部活動の担当教諭によるとデータ上甘からの目安となる日本酒度は+2と辛めで酸度はやや低くバナナやパイナップルのような香りがするという。酒にフクアmれる麹菌は繊細のため適切な管理が欠かせない。全国には酒造りを学ぶ高校が複数あるガ殆どは酒造会社との共同製造で原料の酒米の栽培から瓶詰めまで一貫して一箇所の製造所で作られる魏一本で取り組んでいるのはとても珍しいという。卒業生の中には部活動の経験を活かして実際に酒造会社に就職する人もいる。この春卒業した1人も先月から山口県内の酒造会社に努めているという。
酒が飲めない高校生はデータに基づく品質管理を徹底している。今年のコンセプトは辛口。酸度などを日々記録し先輩たちが残してきた過去のデータと比較しながら理想の味に近づけていく。酒造りの命とも言えるデータだが、この日は生徒たちが一部のデータを書き忘れる痛恨のミスがあり顧問の乗安義実教諭の指導にも熱が入った。厳しい酒造りの世界。作業は長引くこともある。3月中旬、原酒と酒粕を分ける作業が行なわれた。蔵には香りが漂う。体調管理のため休憩を挟みながら作業を行った。卒業を控えた3年生が後輩たちに最後のアドバイスを送った。秋から毎日続いた酒造りも最終盤。熊毛杜氏たちのDNAは着実に地域の若者たちへ受け継がれている。「試験醸造の免許は廃棄が原則なので私も飲ませてもらえなかったです」などと奥住山は話した。飲めないのは学校側も同じで分析したデータで味を判断しているという。部活動の担当教諭によるとデータ上甘からの目安となる日本酒度は+2と辛めで酸度はやや低くバナナやパイナップルのような香りがするという。酒にフクアmれる麹菌は繊細のため適切な管理が欠かせない。全国には酒造りを学ぶ高校が複数あるガ殆どは酒造会社との共同製造で原料の酒米の栽培から瓶詰めまで一貫して一箇所の製造所で作られる魏一本で取り組んでいるのはとても珍しいという。卒業生の中には部活動の経験を活かして実際に酒造会社に就職する人もいる。この春卒業した1人も先月から山口県内の酒造会社に努めているという。