JR田町駅前で出会ったのは銀座で働くホステスのみなみさん。家が近いためコンビニ代金をお支払い。豆乳やビールなどを購入し買い物代は681円だった。玄関にはスノボの道具が置いてあった。間取りは1LDKで家賃は17万円。棚には趣味のリカちゃん人形が飾ってあった。インスタに投稿したらフォロワーが増え、大人になってからハマったという。クローゼットには着物がたくさんあった。話をしていると、お店のママから電話がかかってきた。着ていた服をくれるという。服のセンスが悪いと注意され、前髪を切った時は銀座のスタイルじゃないから事前に相談するよう怒られた。ママからの助言をスマホにメモしていた。キッチンの流しには箸が2つあった。彼氏はおらず、作る用と食べる用だという。高校卒業後に波乗りがしたくて浜松へ行き、友人の家に居候していたらお金がなくなった。「名古屋のキャバクラ100万円稼げるらしい」と聞いて働き始めた。No.3まで上り詰め、1クール(10日)で200万円稼いだ。母親に日本一の場所でやりなさいと言われ、銀座に来たという。田舎から来た新人と見られて厳しかった。“銀座のランドセル”を買ってもらった時は嬉しかったとエルメスバーキン(当時約150万円)を見せてくれた。挫折したみなみさんを励ましてくれたのは地元長野県の元彼だったが、9年前に御柱祭で帰らぬ人となった。「銀座の一丁前の女になったよ」と報告したいと語った。取材スタッフのためにバターチキンカレーを作ってくれた。
住所: 東京都港区芝5