由布市の老人ホームやボランティア団体などが、全国的にもユニークな協定を結んだ。きのうは由布市内の老人ホームに関係者が集まって協定の締結式が行われ、運用が始まった。協定では、地震や大雨などの災害が発生して車が通行できなくなった場合、「由布市災害ボランティアバイク隊」がその機動力を生かしてクリニックで処方箋をもらい、薬局で薬を受け取って老人ホームに届ける「代行輸送」を行う。処方箋や薬は協定に基づき作成した身分証を提示して受け取る。薬を運ぶ際に使う鍵付きのバッグは老人ホームに届けないと開けられない仕組みとなっている。老人ホームの入所者の中には薬を飲まないと命に関わる人もいるということで、今回の協定によって、災害時でも可能な限り薬を確保したいとしている。