昭和20年7月の甲府空襲を実際に体験した話を聞いて、甲斐市の学生が授業の一環でポスターを制作した。その一人の1年生の檀優良さんは宮崎市で育ったが身近に戦争を体験した人はおらず、感心をもったことはあまりなかったという。どんなポスターが描けるのか?実際に甲府空襲を経験した内藤弦さんに耳を傾けた。当時8歳だった内藤さんは焼い弾で燃える街中を命からがら逃げたという。80年以上経過しても忘れることのない空襲の記憶。檀さんは壮絶な経験をどうポスターに活かせばいいか悩んでいた。もっ理解を深めたいと訪れたのは甲府市の資料館。目にとまったのは戦争の勝利を目指す国家の体制に組み込まれていった子どもたちの姿。アジア各国の侵攻をテーマにしたすごろくや、数の教科書には兵隊や戦闘機の挿絵が。子どもたちの生活や教育など軍国主義が色濃く残っていたことに衝撃を受けた。描いたのは戦時下の子どもたちは兵隊や負傷兵を手当する看護師を見る夢。表情を無くすことで子どもたちの表情を想像してもらい、戦争がもたらしたものはなにかを考えてほしいという思いを込めた。展示会には甲府空襲を体験した内藤さんの姿も。檀さんは今も世界中で戦争が起きていることに思いを馳せるようになったという。
