山田洋次監督に家族のかたちについて思うところを聞いた。山田監督は「血の繋がりをとても大事にするって考え方は時として人間を不幸にするんじゃないか。その考え方はというのは強いて言えば民族、同じ民族だから大事にしなきゃいけない他民族だから排斥するという考え方にもなっていくんじゃないか」とコメント。1945年、3世代が木造住宅に同居していた。1970年代、核家族が増加した。繋がりが薄くなった日本社会。こうした状況に抗うかのように山田監督は映画を作っていたという。今、子連れで再婚したステップファミリー、一人親や子どもを持たない家庭など、家族のかたちは多様化している。家族にとって必要なものとは。山田監督は「家族をする意志。家族としての繋がりをお互い見出して、その繋がりをより豊かなものにするために努力していく苦労が必要。お互いの人間としての繋がり、人間として愛し合っていることが大事なんじゃないか」とコメント。