2024年9月21日に発生した奥能登豪雨。死者は災害関連死を含めて19人、住宅被害は約1900棟。甚大な被害を受けた石川県輪島市町野町では、川沿いはえぐられ、道路も大きく削られた。復旧は進んでいるが、いたるところに残る被害の痕。町を離れる人も増えた。町野町に住む堀井哲雄さんは、前でも少なかったけどたまにしか人間をみないぐらいまで減っとると語る。町野町の人口は震災前より2割ほど減り、残る住民も4割が仮設住宅で暮らしている。仮設住宅に暮らす中山真さんは、3歳上の姉・美紀さんを豪雨で亡くした。1年ぶりに美紀さんが亡くなった現場に向かうという。命日を前に、姉の最後と向き合うことにしたそう。去年の豪雨の後、発見された美紀さんの車。美紀さんは職場から帰宅途中に脱輪し、外に出た際に足をすべらせて流される様子がドライブレコーダーに映っていた。真さんも姉を探した。1か月後、下流で遺体が発見された。
災害情報などを広く発信しようと町野町の住民が今年7月に立ち上げたラジオ局・まちのラジオ。真さんはパーソナリティの一人。参加するきっかけとなったのが美紀さんだった。真さんの声は街の人にしっかり届いている。先週末に行われた町野町の花火大会。この日は町を離れた人も集まった。豪雨からまもなく1年。街の人は顔を上げて前に進んでいる。
災害情報などを広く発信しようと町野町の住民が今年7月に立ち上げたラジオ局・まちのラジオ。真さんはパーソナリティの一人。参加するきっかけとなったのが美紀さんだった。真さんの声は街の人にしっかり届いている。先週末に行われた町野町の花火大会。この日は町を離れた人も集まった。豪雨からまもなく1年。街の人は顔を上げて前に進んでいる。