去年行われた障害者の国際美術展で島根県に住む当時中学3年生の重谷一甫の作品がジュニア部門で最も優れた賞を受賞した。重谷は小学生の時に不登校になり、その後発達障害と診断された。学校に行かない時間が続く中、重谷を変えたのは物心がついた時から好きだった絵を描くことだった。重谷が週2回通うデイサービスでは強みを生かしてもらおうとイベントで使うのぼりをデザインしてもらった。重谷の絵は大手ゼネコングループの担当者の目にもとまり、企業が配るカレンダーのデザインにも採用された。自信をつけた重谷は新しいことに挑戦しようと去年初めてコンテストに応募した。先日母の紫と市役所を訪れ市長に受賞を報告した。