能登半島地震で津波や火災の被害を受けた能登町の白丸地区で住民が高台への集団移転に向けて検討する委員会を発足させ、きのう1回目の会合を開いた。白丸地区は地震による津波で海沿いの多くの建物が被害を受けたほか、火災も発生し、住民からは高台への集団移転を望む声が出ている。山森賢治区長を中心に住民が集団移転に向けて検討する委員会を発足させ、きのう町内会長など住民の代表14人が公民館に集まった。会合は非公開で行われ、出席者からは「住民全員の意向を聞かなければいけない」といった意見が出たという。会合では地震のあとも地区に残っている約60世帯に対して集団移転への考えを聞き取るアンケートを行い、委員会に出席していない住民も交えて話し合いながらことし9月までに結論を出す方針となった。