「白備前」で作った来年の干支の龍の置物の窯出しが行われた。通常の備前焼と同じように釉薬を使わない、江戸時代から伝わる技法で作られている。制作したのは備前市伊部の備前焼作家の木村玉舟さんで、来年の干支である龍のうろこやあふれる躍動感を表現しようと1点ずつ丁寧に仕上げられていて、10日間かけておよそ30点の作品が焼き上げられた。木村さんは28年前から白備前の干支の置物を制作しており、鉄分の少ない3種類の備前の粘土を混ぜ合わせることで柔らかな乳白色の風合いを引き出しているという。この置物は来月6日から12日まで岡山市内のデパートで展示される。