櫻田博克さんは珠洲市の酒造会社4代目。能登半島地震で店や酒蔵、自宅など5棟が倒壊した。一度は酒造りを断念しようと考えたが、建物の下から1000本ほどの酒瓶や酒米を救い出すことができ、この日は取引先の卸売会社に酒を運んだ。次の目標は酒造りの再開だが、がれき撤去の工事業者が見つからない。しかし苦境の中でもSNSでは励ましの言葉が殺到した。今月中旬、白山市の酒造会社の設備を借りて再開を開始。社長で親友でもある車多さんは「能登の酒を文化を作り続けてほしい」と語った。今回の地震をきっかけに長男の愼太郎さんが酒造りに参加した。