ふるさと納税の返礼品にも値上げの波が押し寄せている。2021年度全国4位となる125億円の寄付を集めた北海道・白糠町では去年5月1万円の寄付でサーモン1キロの返礼品を受け取れたが、今は調達額が値上がりした影響で1万5000円まで値上がりした。鎌倉市や京都市など全国の自治体でも値上げが相次いでいる。さらにことし10月以降、寄付額が再び値上がりする可能性もある。ふるさと納税では経費を寄付額の5割までとするルールがあるが、総務省はこれまで曖昧だった経費の基準を厳格化。自治体はこれまで経費に含めていなかった仲介サイト手数料の一部なども10月以降経費として計算しなければならなくなった。茨城・境町では米や牛肉などに返礼品で寄付額を1000円程度値上げすることを検討している。白糠町では10月以降に寄付額の値上げをすることも選択肢に入れ、寄付金は子育て支援事業などに活用する方針。