今、空前のヒットとなっている文庫本がある。南米コロンビアの作家・ガブリエルガルシアマルケスの「百年の孤独」。6月に発売されると、発行部数は3か月で33万部を突破。通常、3万部でヒットといわれる海外文学で、異例の売り上げを記録している。担当編集者の新潮社・文庫出版部・菊池亮さんも、本の売れ行きに驚いているという。46の言語に翻訳された世界的なベストセラー。物語は、架空の村「マコンド」を舞台に、ブエンディア一族の隆盛と滅亡までの100年間を描いている。登場人物の名前や関係性が複雑なうえ、現実と幻想が織り交ざる奇想天外な展開に戸惑う読者も多く、難解な小説の代名詞とされてきた。文芸評論家・三宅香帆さんは、タイムパフォーマンスのよさを重視する、現代の読者の傾向に鍵があると見ている。
長崎県佐世保市に住む会社員の男性は仕事の傍ら、8年前から市内で毎月、読書会を主催している。課題に「百年の孤独」を選ぶと、希望者が殺到。同じ本で2度開催するのは初めてのこと。読書会には佐世保市内の20代から60代、8人が集まった。
長崎県佐世保市に住む会社員の男性は仕事の傍ら、8年前から市内で毎月、読書会を主催している。課題に「百年の孤独」を選ぶと、希望者が殺到。同じ本で2度開催するのは初めてのこと。読書会には佐世保市内の20代から60代、8人が集まった。