天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが戦後80年の節目にあたり、きのうから2日間の日程で両陛下と共に太平洋戦争の激戦地・沖縄を訪問されている。愛子さまは今回が初の沖縄訪問となる。沿道では多くの人が歓迎した。天皇ご一家がまず向かわれたのは沖縄戦の激戦地南部にある平和祈念公園。24万人余りの犠牲者の名前が刻まれた平和の礎を訪問し、戦没者の遺骨が納められた国立沖縄戦没者墓苑では献花台に白い花束を手向け深く拝礼。その後、立ち会っていた遺族に歩み寄り、一人一人の話に耳を傾けられた。平和祈念資料館では沖縄戦生存者の証言を読み、言葉を失われる様子もあった。愛子さまは「すごく壮絶な…生きていくために、こういう選択をしなければいけないという心が痛むことだったと思います」と述べられた。訪問2日目のきょうは沈没した学童疎開船「対馬丸」の記念館訪問や、2019年の火災で焼失し復元が進む首里城の視察などが予定されている。一方、秋篠宮家の次女・佳子さまは国交樹立130周年にあたるブラジルを公式訪問するため、ピンク色の装いできのう成田空港を出発。外国への公式訪問は去年5月のギリシャ以来となる。現地では大統領への表敬や記念式典への出席が予定され、17日に帰国される。