お酒のトレンド。近年、健康志向などから若者を中心にお酒の消費量が減ってきている。そんな中、売り上げが急増しているお酒がある。東京・目黒区のジン専門のバーでは170種類以上のジンを取りそろえている。ジンは大麦などを蒸留しジュニパーベリーという針葉樹の実で香りをつけたお酒。追加でフルーツやハーブなどの香りづけができ、すっきりとした味わいに若者の間で人気が広がっている。ジンはこれまで英国などの海外産がほとんどだったが、このお店で急速に増えているのが国内で造られたジン。国産ジンの出荷量はこの5年でおよそ4倍に増加している。5年前からジンの製造に挑戦している武蔵野蒸留所社長・松崎裕大さん。通常は輸入することの多いジュニパーベリーをみずから栽培している。香りづけの材料には地元の食材も利用している。地元の緑茶を使って製造したジンは国際的なコンテストで日本で最も優れたジンと表彰された。松崎さんは飲食店の協力を得てコーヒー風味のジンも新たに開発した。