- 出演者
- 合原明子 八嶋智人 牛窪恵
2025年今年はどんなトレンドが生まれるのか。番組では今年、何がはやるのか独自取材。物価高の中、人気が高まっている食卓の救世主。オーバーツーリズムを乗り越える新しい旅行の形。家族との思い出を残すため依頼が殺到しているサービスも。
オープニング映像が流れた。
ゲストの俳優・八嶋智人は「流行に敏感か」との問いに、「自分はそうでもないが妻が流行に敏感」などと答えた。今回は「2025年のトレンド大予想」と題して、「物価高に打ち勝つ!食卓の救世主」・「酒離れが進む中 売り上げ急増のお酒」などを特集していく。
埼玉・日高にあるベイシアフーズパークでは売り上げ好調のため現在、200種類以上を取りそろえているのがふりかけ。2年前から売り上げが増加。2024年は過去最高を記録すると見込まれている。業界最大手のふりかけメーカーはふりかけがよりおかずの役割を果たせるよう商品の改良を続けている。のりと卵のふりかけの主役の卵は味と風味を加える卵かりゅうと見た目の彩りを出す卵そぼろの2種類だったが、最新のリニューアルでは口溶けしやすい新たな卵かりゅうを追加した。国際ふりかけ協議会代表理事の松江慎太郎さんは全国のふりかけの魅力を競い合うグランプリを主催するなど、そのトレンドを間近で見てきた。今、人気が高まっているのが食材そのものを乾燥させたふりかけ。納豆やイカやホタテなどの海鮮、黒豚など。水分やうまみを逃さず閉じ込める最新の乾燥技術がおかずへの進化を後押ししている。
スタジオに国産のカニを使ったふりかけがかかったご飯が登場。試食した八嶋智人は本当にカニを食べている感じがするなどと感想を話した。また、八嶋智人はプライベートで数年前からふりかけに興味を持っており、最近は種類が増えてきていることを実感していることについても話した。もう一人のゲストとしてトレンド評論家の牛窪恵が紹介された。牛窪恵はメーカーの努力もあって最近進化を遂げている代替食品(“ウニ”のような豆腐など)について紹介した。次のトピックに向けて「成人1人あたりのお酒消費量」が減ってきているデータが紹介された。
お酒のトレンド。近年、健康志向などから若者を中心にお酒の消費量が減ってきている。そんな中、売り上げが急増しているお酒がある。東京・目黒区のジン専門のバーでは170種類以上のジンを取りそろえている。ジンは大麦などを蒸留しジュニパーベリーという針葉樹の実で香りをつけたお酒。追加でフルーツやハーブなどの香りづけができ、すっきりとした味わいに若者の間で人気が広がっている。ジンはこれまで英国などの海外産がほとんどだったが、このお店で急速に増えているのが国内で造られたジン。国産ジンの出荷量はこの5年でおよそ4倍に増加している。5年前からジンの製造に挑戦している武蔵野蒸留所社長・松崎裕大さん。通常は輸入することの多いジュニパーベリーをみずから栽培している。香りづけの材料には地元の食材も利用している。地元の緑茶を使って製造したジンは国際的なコンテストで日本で最も優れたジンと表彰された。松崎さんは飲食店の協力を得てコーヒー風味のジンも新たに開発した。
VTRで紹介された川越のお茶を使ったジンを飲んだ八嶋智人は「お茶の風味が後からくる。最近国産のジンが増えていて、川越に限らずその土地土地のジンをいただく機会が増えている」などと話した。牛窪恵は国産ジンの注目ポイントとして、「若年層や女性に人気」「地域活性化との相性が良い」「日本酒・焼酎酒造メーカーも参入している」などと話した。「ガストロノミー(美食)×ウォーキング(歩き」など、次のトピック「新しい観光のかたち」について予告した。
今、有名な観光地では激しい渋滞や混雑が避けられない状況。そうした中、人混みを避けてゆったり地域の魅力を楽しもうという新たな観光の形が「ガストロノミーウォーキング」という言葉で「美食」という言葉と「歩く」という言葉を掛け合わせたもの。ガストロノミーウォーキングはこれまで100を超える自治体で開催。参加者の半数以上がリピーターになっている。栃木県那須塩原市で開かれたイベント。温泉街の広場をスタートしおよそ7kmの道のりを歩いて巡る。ゆったりとその土地の自然を感じ歴史を学ぶポイントもある。腹ごしらえに地元の名店へ。焼きそばに特製の鶏がらスープをたっぷりと注いだスープ入り焼きそば。昭和40年ごろから親しまれているご当地グルメを堪能する。食後には地元で生産された新鮮な牛乳と卵が使われたスイーツ。そして、また徒歩で散策。疲れたら足湯でひと休み。主催する団体は新しい観光の在り方として社会に広げていきたいとしている。
スタジオトーク。八嶋智人はガストロノミーウォーキングについては初耳だが、旅番組への参加経験と絡めながら、目的地にたどり着くだけではなくその道中も楽しむという発想について共感を示した。牛窪恵は、企業側もこうしたトレンドに合わせて歩きやすい服などを開発する傾向にあることなどを話した。
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私たちが過去に記録したビデオテープなどの磁気テープ。経年劣化や販売終了などにより2度と見られなくなる可能性が高いとされている。ユネスコ=国連教育科学文化機関はこれを「2025年問題」と呼び警鐘を鳴らしている。VHSなど磁気テープの変換作業を行う会社では月に2万本以上をDVDやデータに変換している。全国各地から依頼は増え続け現在、2か月待ち。テープが劣化して思い出が消えてしまう前に多くの人がこの会社に駆け込んでいる。一人の男性に声をかけた。娘の子どもの頃の映像が入ったVHSを変換してもらいに来ていた。男性はその後、娘の家を訪れ、娘・孫と一緒に変換された映像を観た。娘は「こういう機会がないと観ることがないのですごく懐かしい」、男性は「映像で見るとついこの間のように思える」などと話した。
スタジオトーク。ビデオテープなどのデジタル化のサービスは家電量販店やカメラ店でも行われている。八嶋智人はかつて演劇を志していた頃にVHSに録画していたNHKの劇場中継をデジタル化したいなどと話した。牛窪恵は今年は団塊の世代が75歳以上となり余暇時間が増え、さらにコロナ禍などの影響もあって一家団らんの時間が増えたという調査結果もあり、古いビデオテープをみんなで集まって観る機会は増えそうなどと話した。番組で紹介された以外に今年注目していることを問われた八嶋智人は、自身の劇団(カムカムミニキーナ)が35周年を迎えることに触れ、何としても劇団でトレンドに入りたいと話した。今年注目するトレンドを問われた牛窪恵は、エネルギー価格が上がってくるので、今年も夏場になると冷感商品など新商品が出てくるのではないかと期待があるなどと話した。
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八嶋智人らスタジオの出演者たちがエンディングの挨拶をした。