私たちが過去に記録したビデオテープなどの磁気テープ。経年劣化や販売終了などにより2度と見られなくなる可能性が高いとされている。ユネスコ=国連教育科学文化機関はこれを「2025年問題」と呼び警鐘を鳴らしている。VHSなど磁気テープの変換作業を行う会社では月に2万本以上をDVDやデータに変換している。全国各地から依頼は増え続け現在、2か月待ち。テープが劣化して思い出が消えてしまう前に多くの人がこの会社に駆け込んでいる。一人の男性に声をかけた。娘の子どもの頃の映像が入ったVHSを変換してもらいに来ていた。男性はその後、娘の家を訪れ、娘・孫と一緒に変換された映像を観た。娘は「こういう機会がないと観ることがないのですごく懐かしい」、男性は「映像で見るとついこの間のように思える」などと話した。