今年1月の能登半島地震で、上越市では津波から避難する車で渋滞が起きた一方、高齢者などが短時間に避難することが難しい地区が浮き彫りになるなど、避難のあり方が課題となっている。こうした中、上越市は海沿いにある直江津地区で避難の経路や方法について住民と話し合う検討会を開いていて、昨日は7つの町内会の防災担当者などが参加した。始めに市の担当者が、徒歩による避難を引き続き原則とする一方、高齢者や障害のある人など自力での避難が難しい人に限っては、車での避難も選択肢とする避難方針を説明した。この後それぞれの町内会ごとに非公開で話し合われ、市によると津波の避難計画作成に向けて議論した町内会や、避難場所を増やして経路を検討した町内会があったという。上越市の担当者は「行政と地域の人が一緒に話をして、より安全に命を守る避難行動を作り上げていく」などと話した。