約30頭のヒグマを保護しているウクライナの国立自然公園では暖冬だった2019年の12月に多くのヒグマが冬眠しない事態が発生。シネビル国立自然公園の獣医師マスレイ氏は「冬眠したクマが3頭しかいなかった、当時は一週間ほど零下の気温があって次の週は急に暖かくなる時が多かった」などと話している。保護区の周辺では当時気温が4℃前後で12月の平均気温であるマイナスの2.3℃を上回っていたが、12月にも関わらずヒグマが冬眠から目覚める4月の平均気温の6.9℃に近づいていたという。クマ大国のアメリカでは暖冬と冬眠の関係について冬の最低気温が1℃上昇する事にクマの冬眠期間は6日間短縮されると研究者の論文では語っていた。日本では冬眠の入りが遅くなる事もあり冬眠明けが早まる事も予想され冬の間だからと言って雪山に入る場合クマとの遭遇リスクは考える必要があるという。