能登半島地震発災から11か月、能登で全国初の聴覚障害者の仮設住宅ができた。奥能登で唯一の聴覚障害者の就労を支援する施設「やなぎだハウス」、この施設を利用する若柳さんは自宅が全壊し、今も仮設住宅で生活しているという。その仮設住宅には、光で知らせるインターフォンや火災報知機など特別な設備が整っている。過去の災害で上がった意見を受け、全国で初めて作られたという聴覚障害者向け仮設住宅、地震から8か月後に完成。利用者をサポートしているのは、自身も聴覚に障害のある最年少の職員である沖田さん。避難所で困ったことはあったかとの質問に対し、必要な情報が入らず適切な避難やコミュニケーションが困難だったという。若柳さんも持病の薬がなくなった際に周囲に相談できなかったという。情報を集める方法は目で見るしかない、周りから情報が遅れて孤立しがちでとにかく情報が足りないということを改めて伝えたいと、職員の沖田さんは話した。