あすから2日間の日程で就任後、初めて日本を訪れる韓国のイジェミョン大統領が石破総理大臣との2回目の会談に臨む予定。韓国メディアによると、首脳会談のために就任後、アメリカよりも先に日本を訪問するのは初めて「日本との関係を重視している表れ」とする見方も出ている。かつて、歯にきぬ着せぬ発言で韓国のトランプとも呼ばれたイ大統領。日本は敵性国家とも言及するなど、日本に対し厳しい発言を繰り返してきた。しかし、ことしの大統領選挙では一転「日本国民に対して好感を持っている」と自身のYouTubeチャンネルで発言。6月に行われた、対面では初となる日韓首脳会談では「韓国と日本が協力、助け合う関係に発展することを願う」と発言した。イ大統領は、歴史問題と経済的な協力などを切り離して対応する、実用外交を重要視している。日韓首脳会議の焦点を紹介。まずはロシアとの軍事協力を進める北朝鮮への対応。日韓両国に加えて、アメリカを含む3か国による連携の強化について確認するものと見られる。一方、アメリカのトランプ政権による関税措置を巡り、世界経済は、不透明な情勢が続いている。イ大統領は、これまで日本との経済面などでの協力を重視する考えを繰り返し示していて、経済交流をさらに進められるのか注目される。
