- 出演者
- 山下毅 林田理沙 久保井朝美 浅田春奈 伊原弘将
オープニング映像。
きょう日本で日韓の首脳会談が行われた。午後5時前に首相官邸で石破総理大臣が韓国のイ・ジェミョン大統領を握手し出迎えた。会談では安全保障分野で戦略的な意思疎通を強化していくことで一致した。外務次官による戦略対話の早期開催、防衛当局間の対話の枠組みも活用していくことを申し合わせた。北朝鮮の完全な非核化に向け日米韓で緊密に連携していくことを確認した。石破首相は「一貫した政策をとっていく」、イ・ジェミョン大統領は「今回の訪日が両国間そして両国民の真の信頼を築く新しい道のりのきっかけになることを期待している」などと述べた。
総理大臣公邸前から政治部・関口が伝える。先程まで両首脳が夫人を交え夕食会に続き懇談を行っていた。今回の取材で目立ったのは両首脳が笑顔で言葉を交わした場面。政府関係者は「一定の信頼関係が築けたのではないか」としている。人口減少や災害対策は共通する課題。
会談の受け止めについて山下は「日本政府関係者は『手応えを感じている』と述べている。日韓はいずれも貿易立国として自由貿易態勢の恩恵を受けてきた。トランプ関税にどう対峙するかで利害が一致している」、韓国側について元ソウル支局長の高野洋は「対トランプという点もポイント。イ大統領の今回の日本訪問には外相などは同行していない。いずれもアメリカに先乗りして準備調整にあたっている」などとコメントした。これまで日本と韓国は友好ムードの高まりと冷え込みを繰り返してきた。2012年にはイ・ミョンバク大統領が竹島へ上陸したこともあり関係は次第に冷え込んだ。
生活が苦しい家庭で育ち、中学・高校に通えなかったイ大統領。苦学の末に弁護士となった。政治の道に進むが“日本は敵性国家”と言及するなど厳しい発言を繰り返してきた。ことしの大統領選挙では姿勢が大きく変化した。
高野は「イ大統領は大変な苦労人であり、ポピュリストと評されることもあった人。イ大統領が掲げるのは実用外交。イ大統領は歴史問題とその他の分野とを切り離して対応する『ツートラック』と呼ばれる考え方」などとコメントした。
美容を専門的に学べる岡山・浅口にある高校では、生徒の関心の高い分野を通じて韓国との交流を深めようとしている。3年前、韓国を修学旅行先に選び、去年は人気のメークを学んだ。日韓関係について考える機会もあったという。生徒は「私は韓国の文化・人々に魅力を感じている」などと述べた。学校は今後も韓国修学旅行を予定しているが、日韓関係を注視している。おかやま山陽高校・藤井教諭は「不安に思う保護者も少なくない」などと述べた。
高野は日韓関係について「韓国は日本のアニメ、ゲーム、音楽、グルメへの関心が高まっている」、「韓国の時の政権にとって歴史問題は常に内政的なリスクでもある」などとコメントした。去年の訪日韓国人は約881万人と過去最多になり、最新の世論調査(韓国ギャラップ)では日本人に好感が持てると答えた人が56%で、20代だけに限ると77%となり対日感情の改善が進んでいる。両国は共通する国内課題も多く抱えている。韓国・イ大統領は25日、アメリカ・トランプ大統領と対面で初会談を行う。一方、石破総理は来週、インド・モディ首相を迎える。
北海道ではヒグマによる被害が相次いでいる。江差町の畑では約80個のスイカが食い荒らされているのが見つかった。周辺にはクマのものとみられる足跡があった。江差町では農作物が食い荒らされる被害が相次いでいて、「ヒグマ注意報」が出ている。若山さんは「人間と同じで学習してだんだん賢くなる」などと述べた。警察はパトロールなどを強化し警戒、住民に十分注意するよう呼びかけている。
神戸市のマンションで女性が刃物で刺されて殺害された事件。東京・新宿区の会社員の男は今月20日、神戸市内のマンションのエレベーターの中で女性をナイフで刺して殺害した疑いで逮捕された。事件直前、容疑者は神戸三宮駅付近から10分以上にわたり女性のあとをつけていた疑いがあることが防犯カメラの映像などから分かった。駅で女性が電車を降りた際も防犯カメラに容疑者の姿があったことから警察は女性と同じ電車に乗っていた疑いがあるとみている。容疑者は容疑を一部否認している。これまでのところ被害者との接点は確認されていない。
音楽家・反田恭平は2021年、ショパン国際コンクールで2位に入賞、日本人として51年ぶりの快挙となった。反田は新たな飛躍の場に指揮を選んだ。反田は「指揮をしているピアニストがすごく好き」などとコメントした。オーストリア・ザルツブルクは作曲家のモーツァルトを生んだ町。毎年夏にザルツブルク音楽祭が行われ、世界各国の音楽家が集まり1か月にわたり演奏会を開催する。今回、ピアニストとしてだけでなく、指揮者としても抜てきされた。日本人指揮者としては小澤征爾さん以来。ザルツブルク・モーツァルティウム管弦楽団と共演する。反田は弾き振りを選んだ。反田は指揮者になることが子どもの頃からの夢だったという。ここ数年は独学で技術を高めていた。転機となったは去年5月、指揮者としてヨーロッパデビュー、公演は大成功。迎えた本番、「交響曲 第32番」、「ピアノ協奏曲 第26番“戴冠式”」を披露した。反田は「今後、ピアニストとしても指揮者としても成長をし続け、日本人、アジア人の自分たちの世代の頑張りを20年後、30年後に繋げたい」などと語った。
戦争の記憶や記録を伝える資料館が岐路に立たされている。東京・新宿区にある平和祈念展示資料館は国が民間企業に運営を委託している施設で、ここ数年若い世代の来館者数を伸ばしている。SNSによる発信にも力を入れて若い世代の来館を促している。平和祈念展示資料館・加藤さんは「若年層の比率が高くなっている」などと述べた。運営面や財政面で不安を抱えている施設もある。岩手にある釜石市郷土資料館は、連合国軍の艦砲射撃で700人以上が犠牲になった被害を伝えているが、佐々木館長補佐は「人手がなかなか確保できない」などと述べた。市の予算に限りがあり学芸員が確保できず、非正規職員3人が運営・資料整理などを行っている。戦争を伝える施設への調査(平和のための博物館市民ネットワーク)で運営で不安があるか訪ねた質問では、不安があるという施設が合わせて半数以上。財政で不安があるか訪ねた質問でも不安があると回答した施設が合わせて5割を超えた。より厳しいのは私立の施設。東京・大田区にある昭和のくらし博物館は、91歳の館長・小泉和子さんが私費を投じ1999年に開館した。小泉さんは「戦争を絶対に起こしちゃいけない」などと述べた。来館者に展示資料を手に取ってもらっている。入館料や会費では運営費がまかなえず寄付などに頼る苦しい状況が続いている。次の世代に戦争の記憶をつなぎたいと運営を続けている。専門家の山辺さんは資料館の役割について「博物館の役割はますます大事になっていく」などと述べた。専門家は運営を続けるには個人や団体に強力や支援を呼びかけ、施設どうしで交流など支え合う仕組みが必要だと指摘している。
生成AIの新たな使い方に注目が集まっている。AIによる映像(ニュウジア、アルファクラブ武蔵野)を紹介。ある葬儀では亡くなった男性が話す映像が流された。遺族が故人をAIで再現しメッセージを伝えるサービスに依頼した。亡くなった子の成長した姿を見たいとAIを活用した山田夫妻は23年前に息子を亡くした。今年、息子の姿をAIで映像化してもらった。家族写真からは大人になった姿を再現した。去年12月に葬儀会社の新サービスとして開始、お盆だけで400件以上制作したという。今、亡くなった人と日常的なやりとりができるサービスも始まっている。医師・福田さんは2年前にガンで亡くなった妻を再現した。人柄も文章でAIに学習させた。今月からAIが再現した妻と1日に数分程度世間話をしているという。このサービスを提供する会社によると開始から半年で20件以上制作したという。現在年間25万円の利用料と通話料がかかる。関東学院大学・折田教授は「AIと対話をし続けることで、依存してしまう人が出てくる可能性はもちろんあると思う」などと指摘した。専門家は国や業界団体で統一されたルールやガイドラインがないことが現状だと指摘している。IT企業・柏口社長は「専門家と相談しながら考えたい」、葬儀会社・小川取締役は「メッセージをしゃべってもらう事に一旦とどめているのが現状」などと話している。身の回りのAI活用について意見を募集している。山下は「依存をしすぎることへの懸念もある」などとコメントした。
東京・渋谷NHK屋上からの中継映像を背景に、全国の天気予報を伝えた。
夏の全国高校野球は決勝が行われ、日大三(西東京)と沖縄尚学(沖縄)が対戦した。沖縄尚学の先発は2年生の新垣有絃で、同点の4回に1アウト満塁のピンチを迎えたが速球でつまらせ切り抜けた。日大三は6回、ノーアウト1塁でエースの近藤優樹が登板。テンポよく2アウトを奪うが、沖縄尚学が2盗を経てタイムリーヒットで勝ち越した。新垣は8回途中まで日大三の強力打線を1点に抑え、最後は同じ2年生のエース・末吉良丞がマウンドに上った。9回に自らのエラーでピンチを招くが、併殺で試合終了。沖縄尚学が沖縄県勢としては15年ぶりに夏の頂点に立ち、地元の沖縄では号外が配られた。
サンディエゴでドジャースとパドレスが対戦。首位攻防3連戦の初戦は、パドレスのダルビッシュ有が先発した。ダルビッシュは1回に先頭の大谷翔平を打ち取り、立ち上がりを打者3人で切り抜けた。3回の2度目の対戦では大谷が外野フライに倒れ、ダルビッシュはこの回を最少失点にとどめた。すると4回にパドレス打線が奮起し逆転。ダルビッシュは多彩な球種を丁寧に投げ分け、6回1失点の好投。3勝目をマークして初戦を制し、パドレスがドジャースに並んだ。
北海道・北広島のエスコンで日本ハムとソフトバンクが対戦。日本ハムは2回、4番のレイエスのホームランで先制した。さらに万波中正のタイムリーなどでこの回2点を追加し、日本ハムが主導権を握った。先発の福島蓮はソフトバンクの牧原大成に2ランを浴び、2点差に迫られた。しかし7回に再びレイエスがホームランを打ち、日本ハムが連勝。ソフトバンクに1.5ゲーム差まで迫っている。
仙台の楽天モバイルパークで、楽天とオリックスが対戦。オリックスは1点を追う4回、太田椋のタイムリーで同点に追いついた。さらに満塁にチャンスを広げ、頓宮裕真が四球を選び押し出しでオリックスが勝ち越した。さらに6回に西野真弘が3ランホームランを打ち、オリックスがリードを広げ試合は終盤に入っている。
千葉のZOZOでロッテと西武が対戦。西武は1回、2アウト2塁でネビンがタイムリーを打ち先制した。西武先発の今井達也は守備にも助けられ、9回被安打4奪三振12失点0の好投で8勝目をあげた。
神宮でヤクルトと阪神が対戦。阪神は1回に森下翔太が18号となる2ランホームランを打ち、先制した。先発の伊藤将司は5回まで1失点とリードを守り、6回のピンチも速球で押し込みしのいだ。しかし阪神は抑えの岩崎優がリードを守りきれず、延長戦に入った。