自民党総裁選で、石破茂氏が新たな総裁に選出された。1回目の投票では高市氏が計181票、石破氏が154票を獲得。決選投票では高市氏が計194票、石破氏が215票を獲得した。政治部官邸キャップ・平本典昭が、石破新総裁誕生の裏側について解説。勝敗を分けたのは「決選投票での議員票」。石破氏が決選で議員票を伸ばした裏にあるのが岸田総理の支持と、次の衆議院選挙を見据えた議員心理。高市氏は裏金議員へのスタンスが甘いことと、高市氏の保守色に対する警戒感が石破氏への投票につながったとみられる。また小泉陣営の1回目の投票の議員票が75にとどまり、決選に進めなかったことが石破新総裁誕生につながった大きな要因。今回の総裁選では新たに、決選投票の前に1人5分ずつの演説の時間が設けられた。石破氏が勝利した背景には、この時間に派閥単位でまとまった票の動きがあったとみられる。石破新総裁の課題は人事と解散の時期。