今日の円相場は一時1ドル147円台前半まで円安ドル高が進み、8月20日以来およそ1か月半ぶりの安値をつける場面があった。円安が進んだことで株価は大幅に反発。一時1000円以上、値上がりする場面も。終値は3万8552円となった。半導体関連のアドバンテストが4%以上、アパレル大手ファーストリテイリングが3%以上上昇するなど円安の恩恵を受けやすい輸出銘柄が中心に買われた。背景には石破総理の発言がある。昨日の夜、日銀の植田総裁と面会した石破総理。その後、記者団に利上げについて問われると「日銀に指図はしない」とは断ったものの市場では日銀による早期の追加利上げが難しくなったとの見方から円売りが進行した。市場では石破総理の発言に驚きも。その違いの背景として、27日に予定される解散総選挙が関係しているとみている。加えて、2日に米国で発表された雇用関連の統計が底堅い結果だったことも円安ドル高を加速させたと指摘した。揺れる市場に政府も慌ただしくなる。加藤財務大臣と赤沢経済再生担当大臣は今日、日銀の植田総裁と面会。赤沢氏も石破総理の発言による市場の乱高下を抑えようと釈明した。