ASEAN(東南アジア諸国連合)と日本や米国、中国などの首脳らが地域の安全保障などについて話し合う「EAS」(東アジアサミット)が日本時間の正午過ぎからラオス・ビエンチャンで始まった。東アジアサミットにはASEAN各国の首脳に加え石破総理大臣や中国の李強首相、米国のブリンケン国務長官、それにロシアのラブロフ外相らも参加している。会議では中国が海洋進出を強める南シナ海や東シナ海の問題のほか、ロシアによるウクライナ侵攻、それに北朝鮮情勢などが取り上げられる見通し。外交筋によるとブリンケン国務長官は会議の中で航行の自由の重要性や国際法に基づいた平和的な解決を改めて主張する見通しだということで、李首相との間で激しい議論が交わされる見通し。またウクライナ情勢についても米国とロシア双方がそれぞれの立場を主張するものとみられ、ASEANを舞台に議論の応酬が予想される。議長国ラオスはきょうの議論を踏まえ声明を発表する予定だが、外交筋によると各国の意見の隔たりが大きく取りまとめは難航しているもよう。