常任委員長のポストを巡って、与野党で折り合わない状況が続いている中で、自民党と立憲民主党の国会対策委員長が会談。衆議院選挙の前の国会までは、17ある常任委員長のうち、与党側が15、野党側の割り当ては2つだったが、次の国会では、野党側に8つを配分することで合意した。野党側の配分には、政府の予算案を審議する重要ポストである予算委員長も含まれた。通常は与党に配分されるポストで、野党の議員が務めるのは30年ぶりとなり、自民党は野党側に譲歩した形。国会の重要ポストを失う自民党。来週召集される特別国会を前に、選挙結果を総括するため、両院議員懇談会を開き、石破総理大臣が結束を呼びかけた。出席した自民党・青山繁晴参院議員は「しかるべき時期に総理は辞表を出すべき」とコメント。党が非公認とした候補者が代表を務める政党支部にも、2000万円を支給したことを巡っては柴山元文部科学相は「執行部はしっかり検証を行うべき」とコメント。一方で小林元経済安保相は「我が国が置かれている厳しい状況を考えると政策をスピーディーに進めていく環境を党一丸で作っていくことが重要」とコメント。与党の公明党は、議席を減らした責任などを取って辞任する意向を表明した石井代表の後任に、斉藤鉄夫国土交通大臣を起用することを内定した。また日本維新の会は、議席を減らした結果を踏まえて行われる党の代表選挙を、今月17日告示、来月1日投開票の日程で実施する。馬場代表は「党が再スタートを切るのが肝要だ」として、立候補しない考えを明らかにしている。