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- 糸井羊司 副島萌生 晴山紋音
オープニング映像。
米国大統領選挙。全米各地でトランプ氏の支持者たちは歓喜に包まれた。一方、落胆に包まれた民主党。ハリス氏は、結果の判明後、初めて支持者の前に姿を見せ、敗北を認めた。現職として選挙に敗れたあと、返り咲くのは、132年ぶりとのこと。2度目のトランプ政権はどんな政策を打ち出すのか。政権移行チームは、すでに動き始めたと伝えられている。選挙戦でトランプ氏を支持したイーロンマスク氏。次期政権で要職に就くのか、注目されている。政権移行については、バイデン大統領が7日、国民に向けて演説する予定で、今後、トランプ氏をホワイトハウスに招待するとしている。トランプ政権発足へ、閣僚人事の調整などが本格化していくことになる。
ワシントンから中継。選挙前は混乱への懸念もあったが大きな混乱は見られなかった。2期目ではトランプ氏は重要ポストは選挙戦に協力した人物や忠誠を誓ってきた人物から選ぶとの見方もある。トランプ氏は連邦議会への乱入事件を巡る罪をはじめ、4つの刑事裁判を抱えている。選挙期間中、「事件を担当する特別検察官を大統領に就任したら2秒で解任する」と発言した。トランプ氏が就任後、みずからを恩赦するという臆測も出ている。
トランプ氏が選挙戦で掲げてきた米国第一主義。関税政策で国内の雇用を守る姿勢を強調してきた。けさ、トランプ氏と電話会談した石破総理大臣。できるだけ早期に対面での会談を行うことを確認した。トランプ氏が防衛費の増額などを求めてきた場合の対応について、記者団から問われると「金銭的な能力的な問題もある。あるいはオペレーションをどうするか。いろいろな観点から日米同盟の強化を精力的に議論したい」とコメント。今後、経済や貿易はどうなるのか。トランプ氏は、外国から輸入される製品に、原則10%から20%の関税をかける方針を示しているほか、メキシコで生産される自動車に対しては、さらに高い関税をかける方針を示している。メキシコの工場で生産する車のおよそ6割を米国に輸出しているマツダ・毛籠勝弘社長は「情報収集して対応策を考えていく」とコメント。日本製鉄が進める米国の大手鉄鋼メーカー、USスチールの買収計画をトランプ氏は認めない姿勢を示してきた。日本製鉄はきょう、「USスチールの一部の従業員が、買収に賛成している」と海外メディアで伝えられたことをきっかけにトランプ氏から否定的なコメントが一切なくなったと説明し、買収への理解に期待を示した。買収計画については、年内に完了できるという見方を示した。
トランプ氏の前回の任期中に、貿易戦争と呼ばれる事態にまで発展した中国。トランプ氏が今回の選挙期間中も、中国製品に高い関税を課すとしてきたことについて「原則、貿易戦争に勝者はおらず世界にも利益にはならない」とけん制した。トランプ氏が2度目の大統領に就任すると、世界にはどんな影響があるのか。上智大学・前嶋和弘教授に3つのテーマで聞く。世界経済について「関税をかけることはトランプ政権の選挙公約。何らかの形で実行してくると見た方がいい。一方、トランプ政権の外交安全保障の核となるのは取引なので様々なルートを使って交渉が続けられていく」。トランプ氏は、ウクライナへの軍事支援の継続に消極的な姿勢を示している。現地では不安の声。前嶋氏は「米国は軍事支援を控えることで停戦を目指す。ウクライナの妥協の条件は何なのかポイントになる」。対日政策について。「日本に対しても基本的には原理原則よりも取り引き。日本のニーズを考えながら“より防衛費負担を”と言ってくる可能性は結構ある」。安倍元総理大臣がトランプ氏と個人的な信頼関係を構築していたことを踏まえて「石破首相とトランプ氏の関係づくりは最優先事項の一つ」などとした。
常任委員長のポストを巡って、与野党で折り合わない状況が続いている中で、自民党と立憲民主党の国会対策委員長が会談。衆議院選挙の前の国会までは、17ある常任委員長のうち、与党側が15、野党側の割り当ては2つだったが、次の国会では、野党側に8つを配分することで合意した。野党側の配分には、政府の予算案を審議する重要ポストである予算委員長も含まれた。通常は与党に配分されるポストで、野党の議員が務めるのは30年ぶりとなり、自民党は野党側に譲歩した形。国会の重要ポストを失う自民党。来週召集される特別国会を前に、選挙結果を総括するため、両院議員懇談会を開き、石破総理大臣が結束を呼びかけた。出席した自民党・青山繁晴参院議員は「しかるべき時期に総理は辞表を出すべき」とコメント。党が非公認とした候補者が代表を務める政党支部にも、2000万円を支給したことを巡っては柴山元文部科学相は「執行部はしっかり検証を行うべき」とコメント。一方で小林元経済安保相は「我が国が置かれている厳しい状況を考えると政策をスピーディーに進めていく環境を党一丸で作っていくことが重要」とコメント。与党の公明党は、議席を減らした責任などを取って辞任する意向を表明した石井代表の後任に、斉藤鉄夫国土交通大臣を起用することを内定した。また日本維新の会は、議席を減らした結果を踏まえて行われる党の代表選挙を、今月17日告示、来月1日投開票の日程で実施する。馬場代表は「党が再スタートを切るのが肝要だ」として、立候補しない考えを明らかにしている。
日産自動車の中間決算は、主力の米国市場での販売不振などから、営業利益、最終的な利益ともに90%を超える大幅な減益となった。大幅な減益は、主力の米国市場で販売不振が続き、てこ入れのための販売費用が増えたことや、EVシフトが進む中国市場でも販売が落ち込んだことなどが主な要因。このため会社は、経営の立て直しに向けて、世界で生産能力を20%削減し、従業員9000人を減らす方針を示した。経営責任を明らかにするため、内田社長が今月から役員報酬の50%を自主返上するとしている。
東京電力は、福島第一原発の核燃料デブリの試験的な取り出しが完了したと発表した。事故から13年半で初めて。事故で溶け落ちた核燃料と周囲の構造物が混ざり合った核燃料デブリは非常に強い放射線を出し続けている。ことし9月から、2号機で試験的な取り出し作業が行われてきた。細いパイプ状の装置を原子炉格納容器の中に入れ、先月30日には5ミリほどのデブリをつかみ、その後、格納容器の外に出した。デブリは、きのうまでに運搬用の容器に収納されていた。そして、きょう午前11時40分、容器を専用のコンテナに移し、試験的取り出しが完了したという。事故から13年半を経て取り出された僅か数グラムのかけら。一方、1号機から3号機の格納容器の内部には、合わせておよそ880トンのデブリがあると推定されている。今回、採取したデブリは、1年程度かけて詳しい分析が行われる。硬さや粘りけが分かれば、本格的な取り出しに向けて、デブリを切ったり、砕いたりするのに必要な装置を検討できるという。ただ、デブリの取り出しは当初の計画からすでに3年遅れている。2030年代初めに本格的な取り出しを始める計画だが、現状では着手できる見通しは立っておらず、2051年までの廃炉完了という目標は不透明さを増している。
グランプリシリーズの第4戦、NHK杯があす開幕する。これを前に鍵山優真選手や坂本花織選手などが会場で調整を行った。鍵山選手はすべてのジャンプで着氷し状態の良さを見せ「自己ベストを狙っている」、坂本選手はルッツの踏み切りなどを繰り返し確認し精度を上げようと努めていた。「ちょっとずつ改善されてきたのでしっかり発揮出来たら」とコメント。
札幌市の映像のあと全国の気象情報を伝えた。
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エンディングトーク。糸井羊司アナは「初冠雪の富士山を見ようと今朝眺めの良いところに行ったんですけど、まあ風の冷たいこと」などと話した。
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