埼玉県内にあるハロワークでは就職氷河期世代らを対象とした相談窓口には支援を求める人が訪れていた。就職氷河期とはバブル崩壊後の1993年~2004年までの就職難だった時代をいう。就職氷河期世代は1700万人以上いて現在も支援が必要な人は約80万人。氷河期世代の女性を取材した。現在は母親と2人暮らし。これまで20社以上に勤務したがほとんどが非正規雇用だった。母親の年金は2か月でおよそ5万円。職が失われたことで母親の年金と兄弟のサポートが頼りだという。政府は氷河期世代の支援策を検討する会議を開催した。石破首相は就労・処遇の改善など3本柱で支援策を強化するよう閣僚らに指示した。参院選見据え与野党ともに支援策を打ち出し始めている。東京大学・近藤絢子教授は「低年金の人たちの受け皿を年金制度の枠組みの中で考えていかなければいけない」などと話した。