FNNが入手した自民・両院議員懇談会の音声。報道には非公開だった部分で石破首相ら執行部の退陣を求める様子が生々しく記録されている。きのう午後から始まった両院議員懇談会。石破首相は約200人の議員らを前に参院選の敗北を陳謝した上で改めて続投への理解を求めた。一方で森山幹事長は参院選を総括する報告書を来月中にまとめると説明。「まとまった段階で幹事長としての責任について明らかにしたい」と述べ、辞任の可能性を示唆した。懇談会は予定の2時間を大幅に超える約4時間半にわたって行われ、きのう午後8時前に終了した。終了後、石破首相は「自分自身の責任については適切に判断をしたいと考えている」と述べた。森山幹事長は議決権のある両院議員総会の開催について「本日の意見を踏まえ、あすの役員会において開催する方向で協議をしたいと思っている」と表明し、「できるだけ早く開いた方が良いのではないか」と述べた。政治アナリスト・伊藤惇夫氏は「幹事長が辞任されるということになると、石破政権は森山幹事長が支えていたような政権ですから、なかなか先が見通せなくなってくる。8月に参議院選の総括が出た後、あるいは、9月に予定されている臨時国会の前あたりに何か大きな動きが起きるのではないか」と指摘した。