市橋さんは、佐渡のかたい岩盤は坑道を縦横無尽に掘ることを可能にしたが、さらに金を掘り出すときにも活躍したと、“キセキの石”を持ちだして説明する。タモリらがいる海岸は、このキセキの石が多く集まっている。丸い粒が集まったようなこの石の正体は、球顆流紋岩。溶岩の中に石英の丸い粒が入ったかたい石だ。江戸時代は、この海岸から石をたくさん切り出していた。このかたい粒があるため、金の加工に不可欠なあるものとして金山で使われていたという。ここで市橋さんとは別れた。
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