東京・祖師ヶ谷大蔵駅にある行列店「キッチン マカベ」は1961年創業の洋食店。1番人気の「オム・コロ」はオムライスにクリームコロッケとスープが付いて1705円。コロッケは具材に干ししいたけを加えることで旨みを加えている。多い日は約120食が出るそう。国産豚リブロースを特製ソースで味付けした「ポークジンジャー(リブロース)」(1936円 ライス・みそ汁付き)も人気。店は兵藤さん一家が切り盛りする。2代目店主の父・智さん(68)は洋食一筋40年以上。初代の父・昭夫さんと力を合わせて地元で愛される店となった。昭夫さんが脳梗塞で倒れると、当時18歳だった3代目・由弥さん(37)が店を手伝い始めた。大学に通いながら働き、両立の忙しさから親子で言い争いもあったという。1週間も最も忙しいのが日曜日。午前9時になると仕込みを始める。3代目・由弥さんはデミグラスソース作り。焼いた牛スジ・野菜・鶏ガラなどのスープを数時間煮込む。3代目の妻・ありささんは3人の子供を育てながら手伝っている。開店まで1時間となり、2代目はコロッケのタネの仕込みに追われていた。前日に出過ぎてしまって足りないという。妻も連携して急ピッチで作業。氷水で冷やし、なんとか間に合いそうだという。午前11時15分に開店すると、続々と客が詰めかけ、厨房は大忙しとなった。2階席の注文は“筒”を通って1階の厨房へ。階段の昇り降りをしないで済むよう智さんが考えた。この日は「チーズハンバーグ」(1760円 ライス・みそ汁付き)が人気だった。午後3時にランチ営業が終了。心配していたコロッケも無事に提供できた。家族みんなの幸せを願う思いが店を支えている。
住所: 東京都世田谷区祖師谷1
