平和な時代が長きにわたって続いた江戸時代、豊後国で年に1度、開催された市では多くの仮設小屋が建てられた。歌舞伎、曲芸、手品などが披露された。日本ならではの演目に「紙うどん」があった。また、手品の解説本も出版されていた。横山泰子教授は「タネ、仕掛けがある前提だから、安心して見ていられる。全然分からないまま、不思議な現象を見せられると、怖いこと、恐ろしいことになりかねなかった」と話す。今昔物語集には手品を演じた者は化け物と記されていた。手品の解説本により、手品は妖しい術から娯楽へと花開いた。
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