カレー激戦区について街の人に聞いてみると半数以上が東京・神保町と答えた。神保町界隈にはカレーを提供する店は400店以上ある。ブームの火付け役となったのが1978年オープンの欧風カレー店。当時、専門店はなくレストランや洋食屋にあるイメージが強かったが、専門店があるらしいと目新しさが注目され、行列ができる人気店に。カレーの専門店でも勝負できるという認識が広がり多くのカレー専門店が神保町に続々オープンした。神保町は学生街で出版社も多かった。食べ盛りの学生や、忙しく負われる編集マンたちに、スプーン片手で食べられるカレーがマッチしたという。1980年~1990年代はグルメ志向が高まっていった時代だった。90年代後半に「ぐるなび」などのグルメサイトが登場。ここから神保町に美味しいカレー店が集まっていると知ったファンも多かった。