全国の都道府県で最低賃金がきょうから順次引き上げられる。全国平均の引き上げ額は過去最大の51円で時給の平均は1055円となる。最低賃金は厚生労働省や各地の労働局の審議会を経て、毎年、都道府県ごとに決められる。新しい最低賃金はきょうから東京都や大阪府など25の都道府県で適用され、来月1日の徳島県まで順次引き上げられる。今年度は時給が全国平均で51円引き上げられ、現在の方法で決めるようになった平成14年以降最大となった。引き上げ額が最も大きかったのは、徳島県の84円で、次いで岩手県と愛媛県の59円などとなり、27の県で51円以上引き上げられる。ほかの20の都道府県での引き上げ額は50円だった。また、引き上げ後の時給は全国平均で1055円となり、最も高いのは東京都の1163円、次いで神奈川県の1162円などとなる。一方で最も低いのは秋田県の951円、次いで岩手県、高知県、熊本県、宮崎県、沖縄県の952円などとなっている。最も高い東京都と最も低い秋田県の差は212円。厚生労働省は賃上げや設備投資を行った中小企業や小規模事業者などへの助成金を設けていて支援している。