神戸大学の拠点では半導体の製造過程で発生する排水を工業用水に再生させる逆浸透膜の研究が置こなわれている。半導体の洗浄に使用されるイソプロパノールという洗浄剤に色をつけた実験では透明な純粋とイソプロパノールの濃縮された液体に分かれる様子が見られた。これまでは蒸発させて水を再生することしか出来なかったがこの方法が普及すればコストは更に低下することが期待されるという。使われるのはOARO法というもので、浸透圧の濃度差が大きいと圧力が求められるのに対し、幕の内側と外側を同じ圧力とすることで僅かな圧力で水を分離させることが可能であり、半導体工場では初の仕様となる。イソプロパノールを含む排水では99%以上の水が再生可能と良い、全体の再生も可能となることから10社以上から問い合わせがあるという。