神戸市の太田中学校がとりいれたのはダンス。歌詞・振付は生徒が考案、震災の映像を避ける生徒がいる中、防災教育の新しい試みをはじめた。備蓄のアイデアなど災害に必要な知識を学ぶ。子どもが覚えやすい振付も考えた。自分で踊ったり、教えたりしながら、中学生たちは防災の意識を高める。弟を亡くした小学校教師の木畑さん。弟と同じ4年生にどう震災を伝えるか考え続けてきた。母と一緒に弟の遺品を見返した。辛い記憶も蘇るために目にすることは避けてきた。日記には何気ない日常が書かれていて、確かに生きていた明かしがあった。授業当日、木畑さんは弟の遺品をはじめて授業で見せた。そして、日記を読み上げた。我がこととして震災を考えてほしいと、木畑さんがたどり着いた30年目の答え。