外国為替市場で昨夜、円相場が一時、短時間で4円以上円高に進んだ。市場では、政府・日銀による為替介入が行われたのではないかとの見方も出ている。日本時間のきのう午後9時半に米国で発表された経済指標が市場の予想を下回ったことをうけ、ドルを売って円を買う動きが強まった。円相場は、およそ40分後には1ドル=157円台半ばまで一気に円高に進んだ。統計発表前に比べて4円以上円高に振れた形で、市場では、政府・日銀が円買いドル売りの為替介入に踏み切ったのではないかとの見方も出ている。財務省の神田財務官は昨夜、「市場介入については何もコメントする立場ではない」と、介入の有無を明らかにしなかったが、「足元の為替の動きはファンダメンタルズに沿った合理的な動きとは言えない」とも指摘している。