ぬいぐるみの病院と称する店は千代田区神田のビルに1室にある。設立した箱崎さんはぬいぐるみは家族と同じ存在で持ち込まれたぬいぐるみは患者、修理を治療と呼んでいる。店のオープンを8年まで洋裁をしていた箱崎さんがぬいぐるみの修理を請け負った時に受け取りに来た客の反応を目の当たりにしたことがきっかけである。修理の依頼は日本全国から舞い込んでいる。ぬいぐるみには依頼主のメッセージも添えられていた。メッセージを読み、どう修理したらいいか考えるようにする。形をそのままに凹凸も再現する。ぬいぐるみの重さも変えない。この日は修理を終えたぬいぐるみを2ヶ月ぶりに持ち主へと返した。これまで修理したぬいぐるみは2万体ほどである。海外からも修理が入っていて今頼むと8月になる。