「神迎神事」は旧暦の10月10日に全国の多種多様の神々が出雲大社に集まるという言い伝えに由来して行われる伝統行事。その旧暦に当たるきのう、出雲大社から西に1キロほど離れた場所にある「稲佐の浜」に祭場が設けられ、午後7時に神々を招く目標となる御神火が焚かれた。神職たち約20人が海に向かって並び、神々が一時的に宿るとされる「神籬」と呼ばれる榊を前に祝詞を上げ、神々を迎えた。この後、「絹垣」という白い布を広げて神籬を囲い、出雲大社の拝殿へと歩いて向かった。神々は今月17日に行われる儀式「神等去出祭」まで出雲大社に滞在するとされている。