映画「今日も明日も負け犬。」の上映から4か月が経った2021年11月、西山監督たち制作チームが久しぶりに集まった。この日は高校生による映画コンクールの一次選考の結果発表だった。通過40作品に選ばれ、日本一の目標に近づいた。制作チームの多くは高校3年生。大学受験に向けて勉強に励んでいた。2021年12月11日に東京都美術館で最終審査が行われた。日本の映画界などで活躍するプロたちが審査した結果、西山は優秀監督賞(2位)に選ばれた。同時に出品していた映画の制作ドキュメンタリーが最優秀監督賞を獲得し、監督賞の1位・2位の両方を西山が受賞した。さらに「今日も明日も負け犬。」が最優秀作品賞に選ばれ日本一となった。他にも最優秀女子演技賞や最優秀音楽賞など8部門で10個の受賞となった。日本一達成後に20を超える学校や団体から上映依頼があり、2022年2月には福岡女子商業高校で上映会が行われた。行政からの上映依頼もあり、海外の映画祭への推薦も決まった。西山は他の高校生映画制作チームへのアドバイスも行っている。西山は2022年3月に高校を卒業したが、現在も闘病中で進学や就職はしておらず、夢を模索中だという。